フロントフォーク・インナーチューブの再メッキ料金と費用を抑える方法とは?
フロントフォークの再メッキ料金の相場はいくらで、費用を抑える方法はあるのか気になりませんか?
そもそもフロントフォークの再メッキは、いわゆる構成する一つのパーツであるインナーチューブを再生する方法です。
通常は、フロントフォークからオイルが漏れ出して、オーバーホールと一緒に行います。
この再メッキ費用ですが、フロントフォークのオーバーホールの工賃や部品代と合わせるとかなり高額になってしまうので、安ければ安いほど良いですよね。
そこでこの記事では、フロントフォーク・インナーチューブの再メッキ料金の相場とそれを少しでも抑える方法について解説していきます。
「再メッキの料金が適正か確認したい」
「少しでも料金を抑えたい」
と考えている人は、この記事を読むことで、インナーチューブの再メッキ費用の相場や抑える方法が分かります。
是非最後まで読んで頂き、参考にしてみてください。
目次
1.フロントフォーク(インナーチューブ)の再メッキ料金(費用)の相場
フロントフォークの再メッキ料金
- 再メッキ(1本):2万円〜
- オーバーホール(2本):3.2万円〜
- 合計(2本):7.2万円〜
結論から言うと再メッキ料金の相場は、1本あたり約2万円です。
バイクショップに再メッキ以外のフロントフォークのオーバーホールをお願いした時が2本で3.2万円~なので、再メッキ費用も含めた左右両方のオーバーホールの費用の合計は7.2万円~となります。
(→オーバーホールの費用については「フロントフォークのオーバーホールにかかる費用とは?」の記事に工賃だけでなく、詳細な部品名と金額について解説しています。オーバーホールの費用の内訳を知りたい人は読んでみて下さい。)
「意外にも高額だと思いませんか? 」
なぜこのような高額になるのか、続いて解説していきたいと思います。
再メッキは、バイクショップがインナーチューブ単体をメッキ加工業者に送って、工場で研磨やメッキを行います。
そのため、再メッキ費用には、以下の費用が含まれています。
再メッキの料金に含まれる費用
- 研磨やメッキの費用
- 工場までの送料
- バイクショップの手数料など
研磨やメッキは、技術者が手作業で行い、工賃や材料費が発生するのも、高額になってくる理由の一つです。
ではこの再メッキの料金を抑えるためにはどうしたら良いのでしょうか。 続きで解説していきたいと思います。
2.インナーチューブの再メッキ料金を抑える方法
インナーチューブの再メッキ料金を抑える方法は、主に3つあります。
- 他のバイクショップに相見積もりを依頼する
- 社外品や純正品を探す
- メッキ加工業者に直接依頼する
それぞれ続きで、詳しく説明していきます。
2-1.他のバイクショップに相見積もりを依頼する
まず初めに、他のバイクショップにも相見積もりをとることです。それぞれの見積もりをくらべると、料金の安いバイクショップが見つかると思います。
相見積もりをとるだけで料金がおさえられる理由としては、バイクショップそれぞれにショップの手数料がちがってきたり、異なるメッキ加工業者に委託しているためです。
複数のバイクショップを探すだけなので、比較的カンタンに費用が抑えられるのが、この方法のメリットです。
例えば、バイクを購入したお店の後には、近場にある大手のバイクショップにも声をかけてみましょう。
2-2.社外品や純正品を探す
次に社外品や純正品のインナーチューブがあれば、費用を抑えられたりします。
再メッキは個別にパーツを修理する必要があるので、その作業の工賃や材料費が高くなります。
一方で、社外品や純正品は量産されていて価格が抑えられています。そのため、社外品や純正品に交換できれば、再メッキで修理するよりも安い値段で済むことでしょう。
例えば、下のインナーチューブはSR400の2010年モデルに対応の社外品です。
こちらの社外品の価格は、2本で約7,500円です。
ですので、再メッキするよりも約3.2万円も安く交換ができます。
このように大手のECサイトなどで探してみると安いインナーチューブが見つかるかも知れません。
また、対象のパーツを探すには、お持ちのバイクのパーツカタログリストやサービスマニュアルなどが参考になります。試してみては如何でしょうか。
2-3.メッキ加工業者に直接依頼する
続いて、バイクショップを通さずに直接メッキ加工業者に依頼するのも再メッキ費用を抑えられる可能性があります。
なぜならば、バイクショップに依頼した場合の再メッキ料金には、バイクショップの手数料が含まれているからです。また、安いメッキ業者を選べるのもこの方法のメリットです。
⚠︎注意
インナーチューブはフロントフォークを構成する重要なパーツで、サスペンション性能に影響を与えます。
そのため、メッキ加工業者の選定は慎重に行いましょう。
3.メッキ加工業者の探し方・選び方(インナーチューブ対応)
上記でフロントフォークの再メッキ料金を抑える方法の中で紹介した「メッキ加工業者に直接依頼する」は、ニッチな分野なので探したり選んだりするのが、なかなか難しかったりします。
従って、ここではメッキ加工業者をどのように探したり・どの基準で選べば良いか解説していきたいと思います。
3-1.探し方
ここでは、どのようにインナーチューブの再メッキに対応したメッキ加工業者を探せば良いかいくつか方法を紹介します。
- インターネットで探す
- 仲間からの紹介(口コミ)
- snsで探す
まずは、インターネットで調べて探す方法です。
インナーチューブの再メッキを手掛けている業者の中には、ホームページを開設している業者もいるからです。
「インナーチューブ 再メッキ」などで検索して、見つけた業者に問い合わせをしてみましょう。
続いては、ツーリング仲間などから紹介してもらう方法があります。
ツーリング仲間には、これまで直接バイクパーツをメッキ業者に持ち込んで加工してもらった人もいるかも知れません。
早速、ツーリング仲間や身近な人に声をかけてみて、メッキ加工を直接業者に依頼したことがないか聞いてみましょう。
snsで探すのも有効な方法の一つです。
まだまだsnsを活用しているメッキ加工業者は少ないですが、snsで探すのも一つの方法です。
snsを活用している業者が見つかれば、日々の投稿が見れたり、自分の加工品も投稿してもらえたりするので、より身近に感じられますね。
HIMAARE BIKEもインナーチューブの再メッキに対応中
当社HIMAARE BIKEでもインナーチューブの再生メッキを承っています。
こちらの画像は、当社にて再メッキを施した後のインナーチューブの画像です。丁寧な研磨とクロムメッキを施して、インナーチューブの再生を行いました。
もし、インナーチューブの再メッキなどでメッキ加工業者をお探しの方は、下のお問い合わせ窓口よりお気軽にご相談ください。
3-2.選び方
メッキ業者を見つけることができたら、安心して任せられるか下の3つのポイントを中心に見極めると良いでしょう。
- インナーチューブの加工実績
- 対応可能な下地素材
- 料金
他のバイクパーツとは異なりインナーチューブには特に加工精度が求めらます。そのため、メッキ業者に加工実績があるか確認しましょう。
加工実績は、各メッキ業者のホームページに制作事例などに掲載されているので、そちらで確認できます。
続いて、対応可能な下地素材も確認しましょう。これは、メッキ業者毎に対応可能な下地素材が変わってくるためです。
多くのインナーチューブはステンレスや鉄を母材としているので、問い合わせや見積依頼の時に、それらの加工に対応しているか確認すると良いでしょう。
最後に料金です。 加工実績や依頼する予定のインナーチューブの下地素材へもメッキができるようでしたら、料金を比べましょう。
パーツ毎に形状や寸法が変わってくるので、多くのメッキ業者では依頼毎に見積もりをしてからの加工となっています。
そのため、見積もりを依頼して、予算に収まっているか確認してみましょう。
4.メッキ加工業者に依頼する時の流れ
バイクパーツのメッキ加工を手掛けているメッキ加工業者では、ホームページを持っていて、そこの見積もりフォームあるいは問い合わせフォームなどから問い合わせるのが一般的です。
問い合わせの際に対象パーツの写真やサイズなどを求めらるので、用意した上で問い合わせしてみましょう。
その後にメッキ加工業者から見積もりが来ますので、もし予算に合うようでしたら、早速メッキ加工をします。
メッキは、ネジ部分なども入り込み、肉盛りされるので、事前にマスキングが必要かも確認すると良いでしょう。
送った後は、加工業者が研磨とメッキを行うので、施工が完了し商品が到着するまで待ちましょう。
5.フロントフォークの再メッキとは?
フロントフォークの再メッキは、インナーチューブを再生する方法で、再メッキは研磨をして錆を取り除く工程と新たにクロムメッキ層を成膜する二つの工程から成り立っています。
インナーチューブは、フロントフォークがサスペンションとして機能するための重要なパーツで、走行中ではインナーチューブが上下に動くことで、地面からの衝撃を吸収しています。
そのため、インナーチューブの表面には凹凸の少なく滑らかであることが求められ、研磨やメッキには高い加工精度が必要です。
→工程の詳しい内容については、「フロントフォークの再メッキとは?」で解説していますので、ご興味ありましたら、是非読んでみて下さい。
6.フロントフォークをオーバーホール費用も見直そう
再メッキだけでなく、オーバーホールにかかる費用も高額なので、少しでも費用を抑えたいとは思いませんか?
オーバーホール費用を抑えるコツ以下の4つのポイントがあります。
- 複数のバイクショップに相見積もりをとる
- 工賃を安くおさえる
- 消耗品代を安くおさえる
- オーバーホールの頻度を減らす
再メッキと同じように複数のバイクショップに相見積もりをとって比較する方法は、オーバーホールの費用を抑えることにも有効です。
そして、工賃をおさえる上では、フロントフォークを車体から自分で取り外したり、工具を中古品でそろえたりできれば、少ない費用ですむのようになります。
→詳しくは「フロントフォークのオーバーホール費用を抑えるポイント」の記事で解説しましたので、宜しければお読み下さい。
まとめ
フロントフォークを再メッキ費用を抑える方法は、他のバイクショップにも相見積もりを相見積もりをとって見ることや社外品や純正品を探して見ること、そしてメッキ工場に直接依頼することになります。
もしできそうなことがあれば、是非実践してみてください。
メッキ加工業者をお探しの方は、当社HIMMARE BIKEでもインナーチューブの再メッキ加工を承っております。 ご興味がありましたら、まずはお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
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