バイク|フロントフォークのオーバーホール費用を抑えるポイント4選

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フロントフォークのオーバーホール費用を、少しでも安く抑えたる方法はご存知ですか?

フロントフォークのオーバーホール費用を、簡単に抑える方法ってあるの?
オーバーホールをDIYでするけど、これも節約方法はあるのかな
こういった疑問はありませんか?

この記事では、オーバーホールの費用を抑えるためのポイントを、4つに絞って解説していきます。

あなたが実践できることがないか、ぜひ探してみて下さい。

1.フロントフォークのオーバーホール費用を抑える4つのポイント

結論からお伝えすると、フロントフォークのオーバーホール費用を抑えるポイントは下にあげる4つのポイントです。

節約するための4つのポイント

  1. 複数のバイクショップに相見積もりをとる
  2. 工賃を抑える
  3. 消耗品代を安く抑える
  4. オーバーホールの頻度を減らす

バイクショップに依頼した場合のオーバーホール費用は、「工賃」と「消耗品代」からなっていて、その目安は32,000円〜です。
(費用の内訳はこちら)

したがって、オーバーホール費用を抑えるためには、この工賃と消耗品費をいかに抑えるかがポイントです。

しかし、工賃と消耗品代はそれぞれ抑える方法が変わってくるので、続きで詳しく解説していきたいと思います。

1-1.複数のバイクショップに相見積もりをとる

費用に含まれる工賃はバイクショップ毎に違いがあるので、相見積もりを取るだけで費用を安く抑えることができます。

工賃は、技術料作業時間などで計算され、ある程度の相場はありますが、バイクショップ毎に決めています。

したがって、複数のバイクショップに相見積もりをとってみると、場合によっては数千円ほど変わってくることも、あるでしょう。

複数のバイクショップを探すだけなので、比較的カンタンに費用が抑えられるのが、この方法のメリットです。

お店の探し方

おすすめする修理のお店を探す順番

  1. ディーラー(購入店)
  2. 大手のバイクショップ
  3. 地元のバイクショップ

購入店
相見積もりをお願いするバイクショップですが、まずは購入店(ディーラー)に確認すると良いでしょう。

購入店の整備士は、しっかりと整備して納車しているので、お持ちのバイクの状態を一番良く知っています。

そのため、フロントフォークのオーバーホールだけでなく、どんな修理に対しても適切に対応してくれるので、安心して修理をお願いできます

大手のバイクショップ
続いては、2りんかんやナップスなどの大手のバイクショップを利用する方法があります。

大手のバイクショップであれば、フロントフォークのオーバーホールにも慣れた整備士が常駐しているので、このメンテナンスも快く受け付けてくれるでしょう。

地元のバイクショップ
そして、gooバイクなどのサイトを通じて、地元のバイクショップを探すのも方法の一つです。

購入車以外は、断られてしまう可能性もありますが、地元に密着したバイクショップも多く、相談してみるときめ細かいサービスを受けられるかもしれません。

お店選びのポイント
このように複数のバイクショップに見積もりを依頼すると、安い費用でオーバーホールをしてくれるショップが見つかるでしょう。 ただし、オーバーホールもメンテナンスの一つで大切なバイクを安心して乗るためは、安さだけではなく技術的にも信頼のおけるお店が重要です。また接客態度も重視したい点ですね。

1-2.フロントフォークのオーバーホール費用を、できるだけDIYで工賃を安く抑える

続いてのポイントは、工賃を抑えることです。

正立タイプのオーバーホール工賃は、20,000円~が目安です。

これは、バイクをそのまま持ち込んだ場合の工賃です。

この工賃は、バイク整備士の技術料と作業時間から、割り出されています。

そのため、DIYで一部の作業を代わりに行うと、その工程分だけ整備士の作業時間が減るので、工賃も安く抑えることができます。

例えば、フロントフォークの車体からの取り外しは、比較的簡単に行うことができるDIYですが、これを行うだけでも、数千円の割引があったりします。

DIYを考えている人は、見積もりを取る時に「どの作業を行えば、どの程度工賃が安くなるか」を聞いてみるのも、良いでしょう。

なお、パーツを損傷させると余計な修理費用などが発生するため、DIYには注意が必要です。

特にオイルシールの取り付けなど精細な作業には注意を払いましょう。

1-2-1.DIYの費用を抑えるポイント

DIYによって工賃は抑えられますが、DIYでは工具サービスマニュアルの購入が必要なので、その購入費用を抑えることも、オーバーホール全体の費用を抑えるためには必要です。

汎用工具・名称価格(税込)専用工具・名称価格(税込)
メンテナンススタンド5,000円~フォークオイル調整ツール1,800円~
六角レンチ1,000円~T-ハンドル3,575円
万力6,000円フォークシールドライバーアタッチメント4,730円
トルクレンチ7,000円~フォークシールドラバーウェイト6,290円
合計19,000円~合計16,395円


上の表は、SR400(3HTR)のサービスマニュアルを参考にした、フロントフォークのオーバーホールに必要とされている工具その金額の一覧です。

汎用工具は、このメンテナンスだけでなく、他のメンテナンスでも利用できる工具としています。

一方で、専用工具は、主にフロントフォークのメンテナンスのみに使用される工具です。

そして、このメンテナンスに必要な工具の合計額は、汎用工具19,000円~で、専用工具約17,000円です。

汎用工具の中には、メンテナンススタンドやトルクレンチ、万力などがあります。ここでは、それらの費用を安く抑える方法を解説していきたいと思います。

中古品の活用

バイクのメンテナンススタンドは、タイヤを固定するための工具で、フロントフォークを取り外す際に必要となります。

この工具を新品で購入すると、5,000円の費用がかかります。

一方、中古品であれば同一のメーカー品でも、半額程度で買える製品もあります。

中古品は、オークションサイトやフリマサイトそしてリサイクルショップで探してみると良いでしょう。

バイクのメンテナンススタンドなどの汎用工具は、オーバーホール以外のメンテナンスにも利用できます。

もしメンテナンスカスタムを、DIYで楽しみたいのであれば、使い勝手の良いグレード上位ランクのものを、おすすめします。

社外品の活用

続いて、中古品だけでなく社外品の工具を利用することも、費用を抑えることに繋がります。

例えば、オイルシールの取り付ける際に、ヤマハ純正品のフォークシールドライバーアタッチメントドライバーウェイトの使用が、サービスマニュアルで推奨されています。

これらの工具の合計額は、約11,000円になります。

一方で、オイルシールの取り付けはオイルシールプッシャーでも代替でき、ネットでの販売価格は約4千円弱です。

つまり、7千円もコストを下げることができます

オイルシールプッシャーは、インナーチューブの外径毎にバリエーションがあるので、購入する場合は、サービスマニュアルや実測でインナーチューブの外径を確認しておきましょう。


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サービスマニュアル通販サイトyoutubeなどで情報を集めて、純正品以外の工具で代替できないか確認してみると、費用を抑えるポイントが見つかるかもしれませんね。

1-3.消耗品代を安く抑える

消耗品代を安く抑えるポイントは、工具と同じように社外品に取り替えることです。

社外品は、規格品とも呼ばれ同一の規格にも関わらず、ネット通販サイトなどで、割安に販売されています

部品名(消耗品のみ)価格(税込)個数金額部品名(インナーチューブ交換含)価格(税込)個数金額
ガスケット253円2506円ガスケット253円2506円
Oリング440円2440円インナーチューブコンプリート20,570円241,140円
ダストシール1,777円23,554円サスペンションオイル1,870円11,870円
オイルシール1,045円22,090円
スライドメタル891円21,782円
ピストンメタル1,045円22,090円
サスペンションオイル1,870円11,870円
合計11,572円43,516円

上の表は、消耗品のみを交換した時とインナーチューブの交換も含めたオーバーホールの際に交換が必要な消耗品とそれらの金額になります。

インナーチューブの費用

SR400のインナーチューブは単体での販売はなくユニットでの販売になるので、もし交換すると2本で約32,000円の費用が加わってきます。

一方で、社外品のインナーチューブは、であるこの製品は約9千円で販売されているので、約23,000円も費用を抑えることができます。


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→インナーチューブの再メッキが必要になった場合、その料金・費用を抑えるにはどのようにしたら良いのでしょうか。

相見積もりの他には、直接メッキ加工業者へ依頼する方法があります

インナーチューブの再メッキする時のメッキ加工業者を探す方法や選ぶポイントについては、「フロントフォーク・インナーチューブの再メッキ料金と費用を抑える方法とは?」に詳しく解説したので、もし再メッキが必要になったら是非参考にしてみて下さい。

インナーチューブとは異なり、オイルシールやダストシールなどの他の消耗品の場合、合計金額は約12,000円と比較的高額にはなります。

部品点数は、1本のフロントフォークにつき7点で、高い消耗品でも1点1,200円弱です。

代替しても大きなコストメリットはないかも知れませんが、参考程度に社外品を探すのも、良いかも知れません。

なお、対象となるパーツは、パーツカタログやサービスマニュアルに記載されている照会番号で、確認できたりするので、これらの冊子を購入しておくことをお勧めします。

社外品の中には品質的に劣るパーツもあるので、口コミやブランドで品質を確認すると良いでしょう。

1-4.日々のメンテナンスでオーバーホールの頻度を減らす

オーバーホールは回数分だけ費用が掛かってくるので、いかにオーバーホールの頻度を減らせるかも、オーバーホール費用を抑えるポイントです。

オーバーホールを行うタイミングは、オイル漏れした時か、40,000キロ走行した時、と言われています。

オイル漏れは、ダストシールオイルシール劣化、そしてインナーチューブのサビなどで、引き起こされます。

ダストシールは劣化しひび割れが起こると、ゴミが入り込みインナーチューブを痛めたり、サビを発生しやすくします。

インナーチューブの損傷が激しいと、インナーチューブの交換あるいは再生が、必要です。

そして、インナーチューブの交換費用は、純正品の場合で、約32,000円と高額です。

高額になりがちなインナーチューブの交換ですが、自分で錆取りをすると、少しでも延命させることができます

フロントフォークの錆取りとは?」の記事にインナーチューブの錆取り方法を、紹介しました。

フロントフォークにサビが見られるようでしたら、ぜひ参考にしてください。

メンテナンスの方法

インナーチューブは、メッキ加工されているので水分汚れには強いですが、その耐性には限度があり、徐々に劣化していきサビが発生します。

水分や汚れからの劣化を抑制するためにも、雨に濡れたら乾いた布などで拭き取ったり、雨風からバイクを守り通気性の良いバイクカバーを被せるて保管すると、良いでしょう。

優れたバイクカバーを被せておくと、フロントフォークのインナーチューブ以外でも、メッキパーツや塗装パーツが長持ちします

そして、フロントフォークのオイル交換も、オーバーホールの頻度を下げる効果があります。

オイル交換は、オイルの酸化による劣化だけでなく、混入した異物を取り除ける効果があります。

オイル交換は、5,000~10,000キロに一度か、1年に一度が推奨されているので、推奨の交換時期になったら、交換しましょう。

オイル交換の費用や基礎知識については、「フロントフォークのオイル交換費用は?お店とDIYの費用を解説」の記事で詳しく解説してみたので、興味がある方は是非読んでみて下さい。

2.オーバーホール費用の内訳

バイクショップに依頼した場合の費用の内訳として、消耗品代が約12,000円で工賃は20,000円~が相場です。

参考にしているのは、SR400の2010年モデルです。(車両に関してはこちら)

バイクショップDIY
消耗品代(含オイル代)約12,000円
工賃(正立)20,000円~-
サービスマニュアル代-約8,000円
汎用工具-19,000円~
専用工具-約17,000円
合計(消耗品交換のみ)32,000円~56,000円~

消耗品には、ダストシールやオイルシールやスライドメタルなど、サービスマニュアルで分解の時に交換が、推奨されているパーツです。

もし、インナーチューブの交換が必要になると加えて、2本で約32,000円が必要になってきます。

一方で、全てDIYを行った場合、工賃はかからないものの消耗品代だけでなく、サービスマニュアル代や工具の購入費用がかかってきて、総額で56,000円〜となります。

具体的な汎用工具や専用工具の工具名や価格に関しては、「フロントフォークのオーバーホールにかかる金額とは?」の記事に載せていますので、よかったら読んで見てください。

3.オーバーホールとは-オイル漏れ

オーバーホールはフロントフォークからオイル漏れが発生した際や、4万キロに一度行うことが推奨されているメンテナンスです。

もし、フロントフォークからオイルが漏れ出すと、ディスクブレーキまでオイルが到達することもあり、危険です。

そのため、オイル漏れが見られたら、フロントフォークのオーバーホールが推奨されています。

(→フロントフォークのオイル漏れによる影響は、「こちら」の記事で詳しく解説しました。

もし、興味ありましたら、ぜひ読んでください。)

そして、通常のオーバーホールでは、フロントフォークを各パーツに分解して、パーツや内部を洗浄し、消耗品やオイルの交換、さらには組み立てまでを行います。

オーバーホールをすることで、新品同様に内部が綺麗になるとともに、フロントフォークの衝撃吸収性能も蘇ります。

4.オーバーホールと一緒にカスタムやチューニングも考えてみよう

フロントフォークのオーバーホールと一緒に、塗装などでのカラーカスタムサスペンションの調整が、おすすめです。

なぜならば、塗装などでのカラーリングやサスペンション調整には、フロントフォークの分解が必要なこともあり、オーバーホールと一緒に行うと分解と組み立ての費用が抑えられためです。

4-1.フロントフォークのカラーリング

フロントフォークは、カラーリングする上で注意が必要なパーツの一つです。

なぜならば、フロントフォークのインナーチューブは、塗料を使用しての塗装はできずメッキあるいはメタルコーティングのみが、カラーリングとして利用できる方法だからです。

一方で、アウターチューブは塗装しても問題ないだけでなく、アルミ素材でできている場合は、アルマイト加工でカラーリングできます。

→「フロントフォークのカラーリング方法とは?」の記事にインナーチューブとアウターチューブそれぞれにのカラーリング方法やそれらのメリットなどのについて解説していますので、オーバーホールで内部を綺麗にした後に、見た目も綺麗にしたい方は、是非読んでみて下さい。

4-2.フロントサスペンションの調整

フロントフォークのサスペンション調整もオーバーホールと一緒に行うことをおすすめです。

サスペンションとしての機能していて、路面追従性乗り心地に影響のあるフロントフォークですが、納車時は標準の体型や乗り方に合うように設定されているので、自分にあった調整を行うとより乗り心地が快適になるかもしれません。

ただし、サスペンション調整の方法やその効果についてなんだか難しいと思いませんか?

→「フロントフォークのサスペンション調整の方法とその効果」の記事でサスペンション調整の方法やその効果を、分かりやすく解説してみましたので、宜しければ読んでみて下さい。

5.参考にした車両

メーカー:ヤマハ
車種:SR400
型式:3HTR
発売日:2009年12月21日
フロントフォークタイプ:正立、テレスコピック式
排気量:399cc

まとめ

フロントフォークのオーバーホール費用を安くするポイントは、「1.複数のバイクショップに相見積もりをとる」こと、「2.DIYで工賃を安く抑える」こと、「3.消耗品代を安く抑える」こと、「4.オーバーホールの頻度を減らす」ことの4点です。

複数のバイクショップに相見積もりを取ることは、比較的簡単に費用を抑えることや、新たにバイクショップを開拓できる点のメリットもありますが、整備に関わるので、技術的な観点からも必要になってきます。

また、DIYでは工賃を抑えれらますが、工具の購入費用がかかるので、中古品社外品を活用して、工具の購入費用を抑えると、より一層オーバーホールの費用を抑えることに繋がります。

そして、消耗品でも、社外品の活用を検討してみては如何でしょうか。

最後に、オーバーホールは長年乗っていると複数回必要になるので、適切なメンテナンスをして、その頻度を減らすことも安く抑えるポイントになってきます。

適切なメンテナンスは、フロントフォークだけでなく、他のパーツも長持ちさせてくれるので、是非実施してみて下さい。

参考)
SR400 サービスマニュアル(ヤマハ発動機、QQS-CLT-001-3HT)
SR400 パーツカタログ(ヤマハ発動機、1J3HT-0101J1)

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