バイクパーツのメッキ加工料金はいくら?費用が変わる項目と節約方法を解説
フェンダーやタンクなどのバイクパーツをメッキにしたくて、加工料金について調べていませんか?
メッキってそこまで世の中に浸透していないので、なかなか調べるのに苦労しますよね。
「塗装されているタンクをメッキにしてみたいが、費用が気になる」
「メッキ加工に含まれる料金ってなんだろう?」
「料金を少しでも安く抑えるコツってあるのかな?」
こんなお悩みはありませんか?
そこでこの記事では、バイクパーツのメッキ加工の料金目安やその内訳、さらに費用が変わるポイントを解説していきます。
この記事を読んでもらえると、予算をイメージできたり、自分にあったメッキ屋さんが分かるようになると思います。
ぜひ最後まで読んで下さい。
目次
1.バイクパーツのメッキ加工の工程について
料金のイメージをもってもらいやすくするために、まずはメッキ加工の工程・流れから説明していきます。
まず、メッキ加工業者で行われる処理は、主に下の3つです。
メッキ加工の主な工程
- 塗装やメッキ除去での地金出し
- 下地みがき
- メッキ処理
メッキパーツを綺麗に仕上げるために、これらの工程一つ一つが、重要になってきます。
なお、メッキは、下地に薄い金属の膜(皮膜)をくっつける技術の一つです。
バイクメッキパーツの多くは、金属の一種であるクロムで表面がメッキされたクロムメッキが一般的です。
1-1.塗装膜や古いメッキ、サビの除去と地金出し
バイクパーツのメッキ加工では、主には下にあげる3つの状態からスタートします。
メッキ加工におけるパーツの主な初期状態
- 塗装されたバイクパーツ
- 中古のメッキパーツ(再メッキ)
- 自作し、地金が剥き出しになったバイクパーツ
バイクパーツのメッキ加工において、塗装されたパーツからスタートすることは、頻繁にあります。
シルエットが気に入っているタンクやフェンダーなどのパーツを、メッキにしたいなどの要望があるためです。
また、サビなどが目立った中古のメッキパーツをレストア(再生)するために、メッキ加工(再メッキ)することも数多くあります。
再メッキすると、古びたパーツも新品のようなカガヤキが復元されてきます。
そして、コアなライダーやユーザーが、自作したバイクパーツをメッキで仕上げるために、メッキ加工を行うことも、少なくありません。
多くは、これら3つの状態からスタートしますが、「1-2.下地磨き」を行うために、①あるいは②の状態のものは、地金を出しておく必要があります。
それは、塗装や古いメッキ層があると、メッキがうまく成膜しないメッキ不良を起こすためです。
①と②ではそれぞれ工程が異なるので、ここで解説していきます。
1-1-1.塗装されたバイクパーツの地金出し
塗装されたバイクパーツは、剥離剤で塗装をはがしたり、研磨でけずりとって、地金を出します。
剥離剤ではがす場合は、業者によっては外部に委託するので、追加費用が発生することがあります。
もし、サビが著しく進行している場合は、サンドブラストで塗装と一緒にサビも取り除いて、地金を出します。
1-1-2.メッキパーツの地金出し
メッキパーツは、専用の薬液でメッキ層をはがしていきます。
多くのバイクパーツに採用されているクロムメッキは硬く、けずるのが大変なので、基本的には薬液ではがします。
塗装パーツとは異なり、メッキ加工業者ではメッキ剥離用の薬液を持っているので、メッキ剥離の料金は発生しないことがほとんどです。
ここでも塗装と同じように地金が出てくれば、この工程は完了します。
1-2.下地みがき
1-1で鉄やスチールなどの地金がキレイにでたら、つづいては地金を研磨する「下地みがき」の工程になります。
平坦でキレイなメッキに仕上げるには、下地の凹凸を極力抑えることが重要です。
これは、クロムメッキをほどこした後の仕上がりに、大きく影響するからです。
そのため、メッキ処理を施す前に、研磨でしっかりと下地を磨いていきます。
下地磨きでは同時にサビ痕なども除去し、できる限り凹凸のない表面に仕上げます。
この工程で取りきれないサビは、メッキ後には凸凹した表面として、サビ痕が残ってきます。
1-3.メッキ処理
続いて、メッキ処理です。
まずは、前処理と呼ばれる下地の処理をほどこします。
ここでは、防錆オイルやメッキに悪影響を及ぼすものを専用の薬液で洗浄します。
その後、メッキ液にパーツを沈めて、電流をながす電気メッキで金属の膜を下地にくっつけて完成です。
バイクパーツに用いられているバーツのメッキをよくクロムメッキと呼びますが、これは表面の膜が金属の一つであるクロムであるからです。
2.加工料金が変わってくるポイント
上のように同じ工程なので、メッキ加工の料金は、どのパーツも一律のように思われるかもしれません。
でも実は、下のいろいろな要素によって料金が変動してきます。
加工料金が変動する要素
- バイクパーツのサイズ
- 形状
- 劣化の状態
- 塗装の剥離工程
- 同じ処理を行う個数
- 業者ごとの処理工賃など
これは、研磨やメッキを熟練のエンジニアが行うためで、主なコストがエンジニアの作業工賃だからです。
例えば、研磨をするにも、より大きいパーツやより複雑なパーツほど、作業時間がかかりますよね。
また、パーツの汚れやサビがひどい時もその処理に時間がかかるので、その分メッキ加工料金があがってきてしまいます。
このようにバイクパーツのメッキ加工の料金は、一律ではなく個別のパーツ一つ一つで料金が変わってきます。
3.バイクパーツのメッキ加工料金の目安
上のようにメッキ加工料金は、そのサイズや形状などによって加工料金が変動します。
でもある程度の目安について知りたいですよね。
代表的なパーツを例に、メッキ加工の料金は下のようになっています。
メッキ加工料金の目安
- フロントフェンダーの再メッキ:2万円~
- インナーチューブの再メッキ:2万円~
※インナーチューブの再生は、フロントフォークからオイル漏れが発生し、インナーチューブの劣化が原因で行われるメンテナンスの一つです。
詳しくは、「フロントフォーク・インナーチューブの再生とは?」で記事にしてみたので、ご興味ありましたら、ぜひ読んでみてください。
そして、実際かかる料金をしらべたい時は、メッキ屋さんに見積りをお願いしてみましょう。
当社HIMAARE BIKEでも各種バイクパーツのメッキ加工を承っています。
見積りをご希望の場合は、下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。
4.メッキ加工料金以外にかかってくる費用
バイクパーツのメッキでは、メッキ加工料金以外にも費用がかかってくるので、注意が必要です。
メッキ屋さんに直接依頼する場合に、メッキ加工以外にかかってくる費用は以下のようになります。
加工料金以外にかかる費用
- 往復の送料
- バイクパーツの取り外し費用
- 振込手数料など
もし、バイクショップ経由でメッキ加工をする場合は、バイクショップの手数料も含まれることもあります。
5.バイクパーツのメッキ加工料金や費用を安く抑えるコツ
メッキ加工は、加工料金以外にも費用がかかって決して安くはないですよね。
そんなメッキ加工の費用を少しでもをおさえたいと思いませんか?
メッキの加工料金をおさえることができれば、余った分のお金で新しいガジェットの購入や、他のカスタムにも回せることができますよね。
下にいくつかご紹介しますので、もしあなたができそうなことがあれば試してみて下さい。
加工料金や費用を安く抑えるコツ
- 何点かまとめて依頼する
- パーツの取り外しは自分で行う
- 研磨は自分で行う
例えば、何点かまとめてメッキ加工を依頼すると、料金や費用を安く抑えることができます。
なぜならば、1個当たりの往復の送料が安くなったり、研磨やメッキ工程の作業工賃が下がる可能性があるからです。
もしメッキ加工するパーツが一つだけしかなくても、ツーリング仲間に声をかけてみると、一緒にメッキ加工するパーツが見つかるかもしれません。
また、研磨をあなた自身で行えば、その加工料金だけ割り引いてくれる業者もいます。
しかしメッキ前の研磨は、熟練の技術が必要でなかなか難しいものです。
本記事とは別に「メッキ加工前の下地研磨をDIYでやる方法とは?」の記事を投稿しています。
研磨をDIYでチャレンジしてみたい人は、参考にしてください。
6.メッキ加工業者の選び方
ここまでバイクパーツのメッキ加工料金について説明してきましたが、メッキ加工業者を料金や費用だけで選ぼうとしていませんか?
もし、加工料金だけで選んでしまうと後悔してしまうかもしれません。
メッキ加工業者を選ぶポイントを、料金以外でいくつかあげてみたいと思います。
メッキ加工業者を選ぶポイント(加工料金以外)
- 加工実績
- 納期
- 接客態度
例えば、加工実績があげられます。
バイクパーツのメッキ加工は、一つずつ丁寧に手作業で加工していくので、研磨やメッキの前処理にノウハウが求められます。
パーツ独自の知見があったりするので、対象のパーツの加工実績が十分な業者をえらぶことも、重要なヨウソです。
もちろん、納期や接客態度も大事ですよね。
これらを加味しながら、あなたにあったメッキ加工業者を選ぶと良いと思います。
当社HIMAARE BIKEもバイクパーツのメッキ加工を承っています。
1点からのご依頼にも対応しております。ご興味ありましたら、下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。
7.メッキ加工の完成までの流れ
ここでは、メッキ加工を依頼するときの完成までの流れをご紹介します。
加工をおねがいする時の参考にしてください。
まずは、探したメッキ加工業者に見積りの依頼を行いましょう。
この時に、対象パーツの写真やサイズそして下地などを求めらるので、返答します。
メッキ加工業者から見積もりが届くので、あなたの予算に合うようでしたら、パーツを送ります。
業者に到着後、特段の不具合や注意事項がなければ、業者にて研磨とメッキの作業を行います。
加工が完了したら、業者より品物が送られてくるので、届いたら仕上がりの確認をして完了となります。
まとめ
バイクパーツのメッキ加工料金の目安は、状態が比較的よいフロントフェンダーで2万円~となります。
メッキの加工料金は、パーツのサイズや形状、劣化具合や依頼する個数などで変わってきます。
より正確な加工料金をしらべたいようでしたら、各社に見積りをとってみましょう。
当社HIMAARE BIKEもバイクパーツのメッキ加工を承っています。
メッキ加工業者をお探しの方は、下のボタンよりお気軽にお問い合わせください。
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