フロント・リアフェンダーの再メッキとは?特徴や料金を解説
バイクのフロントフェンダーあるいはリアフェンダーにサビが目立ってきたので、フェンダーの再メッキを考えてはいませんか?
でも
「フェンダーの再メッキってどんなことをしてくれるの?」
「費用はどれくらいかかるんだろう?」
「どこに依頼すれば良いんだろう?」
こう言った疑問やお悩みはありませんか?
この記事は、フェンダーの再メッキ加工で行われることや特徴、そして費用などについて解説していきます。
フェンダーの再メッキをお考えの方は、是非参考にしてみて下さい。
目次
1.フロントフェンダー・リアフェンダーの再メッキとは?
まず、フロントフェンダーやリアフェンダーの再メッキで施工される内容を解説していきます。
フェンダーの再メッキ工程は、下のような3つのステップからなっています。
フェンダーの再メッキ工程
- メッキ層のハクリ
- 下地みがき
- メッキ施工
新品のメッキフェンダーの製造工程では、金属板をプレスしたり、ステーを取り付けて、フェンダーの形状にします。
その後、金属下地の磨きあげとメッキをほどこします。
再メッキも新品と同じように、仕上げの段階で下地みがきとメッキ施工を行うので、見た目が新品のように復元されてくるのが特徴です。
2.フェンダーの再メッキで得られる効果とは?
フェンダーを再メッキすることで得られる効果は、見た目・外観の復元だけではありません。
再メッキで得られる効果・性能は下のようになります。
復元される効果・性能
- 装飾性(ギラギラした外観)
- 防錆性(サビにくい)
- 耐摩耗性(キズがつきにくい)
防錆性は、サビからパーツを守る性能です。
再メッキでは、サビに耐性のあるクロム(金属の一種)の膜を下地にかぶせます。
再メッキすると、サビに強いクロムメッキ膜が一番外側で覆ってくれるので、サビに強くなります。
また、耐摩耗性も復元できます。
耐摩耗性は、キズがつきにくい性質のことです。
再メッキで被覆できるクロムメッキは、純鉄と比べて8~10倍も硬度があると言われています。
従って、下地がむき出しになって、キズがつきやすくなったフェンダーも、再メッキすることで、キズつきにくさが戻ってきます。
⚠︎注意!
再メッキには上で紹介したようにいくつかメリットがありますが、デメリットもあります。
このデメリットのため、再メッキに適していないバイクパーツがあります。
例えば、ディスクブレーキやキャブレター、そしてマフラーなどです。
再メッキに適していない理由については、「バイクパーツの再メッキとは?」で詳しく解説しているので、参考にしてください。
3.フェンダーの再メッキが必要な場合
では、フェンダーの再メッキが必要な場合はどのような時か考えてみましょう。
下の状況にあてはまる場合には、フェンダーの再メッキを考えてみましょう。
フェンダーの再メッキが必要なケース
- メッキの修復・修理でおさまらない時
- ①の条件と、純正品や社外品などの新品に交換ができない時
まずフェンダーの再メッキを考えるきっかけが、フェンダーのひどいサビつきです。
フェンダーについたサビは、放置しておくと広範囲に広がってきてしまうので、修復が必要です。
狭い範囲のサビであれば、軽い研磨でのサビの除去と保護剤の使用で、応急処置ができます。
フェンダーについたサビ落としの方法を「メッキフェンダーのサビ落とし方法とは?」の記事にしています。
もし、サビ落としでお悩みでしたら、参考にしてください。
しかしサビが広範囲に広がってきたり、メンテナンスの頻度が高くなってきたら、新品への交換か再メッキを考えましょう。
新品は純正品か社外品が、選択になります。
社外品でも汎用品であれば、加工が必要な場合もあるので、注意が必要です。
もし、再メッキでの再生であれば、元々使用していたフェンダーなので、取り付けに苦労はないでしょう。
4.フロントフェンダー・リアフェンダーの再メッキ加工料金の目安
続いて、フロントフェンダー・リアフェンダーの費用について解説していきます。
サビとりや剥離、研磨などの全ての工程を含めたメッキ加工料金の目安は、下のようになります。
- フロントフェンダー:2万円~
- リアフェンダー:2万円~
フェンダーの再メッキは、以外にも高額に思えるかもしれません。
メッキ加工は、熟練の技術者が一つ一つ丁寧に仕上げていくので、その分の工賃や技術料がこれに含まれています。
ただ、メッキの加工料金は、サイズや形状、サビの状態などで変わってきます。
正確な金額を知りたいようでしたら、バイクショップやメッキ加工業者に見積りをとってみましょう。
もし、メッキ加工業者をお探しでしたら、当社HIMAARE BIKEまでお気軽にご相談ください。
バイクパーツのメッキ加工には、40年以上の実績があります。
見積もりは下のボタンより、カンタンにできます。
そして、上の金額は、加工料金のみの金額です。その他にも下のような費用がかかってきます。
加工料金以外にかかってくる費用
これらの費用も踏まえて、新品に交換するか、再メッキにするか判断したいですね。
- パーツの取り外し・取付け工賃
- フェンダーの送料
- バイクショップの手数料など
5.フロントフェンダー・リアフェンダーの再メッキ加工の依頼先
再メッキで得られる効果や加工料金の目安についてある程度理解したら、どこに依頼すればよいか迷いませんか。
主な依頼先は以下のふたつです。
- バイクショップ
- メッキ加工業者
バイクショップは、メッキ加工業者の窓口になってくれるので、こちらで依頼ができます。
馴染みのバイクショップに依頼すれば、信頼できるメッキ加工業者に出してくれるでしょう。
ただし、他のメッキ加工業者を選べない場合もあるので、もしあなたに合ったメッキ加工業者を選びたい場合は、あなた自身で探すとよいでしょう。
6.フェンダーの取外し方・取付け方
フェンダーの再メッキでは、フェンダー単体をメッキ加工業者に送る必要があります。
そのために、フェンダーの脱着をしなければいけませんが、バイクショップにお願いすると工賃がかかってきてしまいますよね。
DIYでするためにもSR400(2010年モデル)を例にとって、取り外し方法をご紹介します。
フェンダーの取り外しに必要なツール
- サービスマニュアル
- メンテナンススタンド
- スパナ
- トルクレンチなど
フロントフェンダーの脱着方法
サービスマニュアルで、取外し方法と取付け方法を確認します。
メンテナンススタンドで、前輪を固定しておきます。
フロントフェンダーは、4つのネジでフロントフォークに固定されています。
スパナやスケットレンチなどでそのネジを緩めて、フロントフェンダー取り外しましょう。
取付る時には、ネジ一つ一つにトルク値が規定されているので、サービスマニュアルで確認します。
取り外しとは逆の順序で、規定のトルク値で締め付けをしてフロントフェンダーを取付けます。
リアフェンダーの脱着方法
フロントフェンダーと同じように、サービスマニュアルで取外し方法と取付け方法を確認します。
リアフェンダーは、シートの下に装着されていることも多いので、まずはシートから取り外します。
その後、リアフェンダーを固定しているナットを緩めて、リアフェンダーを取り外します。
取り付けする際には、こちらも規定のトルク値で締め付ける必要があるので、マニュアルで確認しましょう。
まとめ
フロントフェンダーやリアフェンダーの再メッキでは、新品と同じ工程で研磨・メッキを行います。
同じ工程で仕上げるので、新品のような外観がよみがえってきます。
また、ギラギラしたメッキ特有の外観だけでなく、防錆性や耐摩耗性も復元できるメリットもあります。
もし、新品への交換が難しいようでしたら、再メッキを考えてみてはいかがでしょうか。
当社HIMAARE BIKEもフェンダーの再メッキを承っております。
不明点などありましたら、お気軽に下のボタンからご相談ください。
参考)
SR400 サービスマニュアル(ヤマハ発動機、QQS-CLT-001-3HT)
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